魔法の手
地球一周ツアー後半戦はチベットに向かうはずが、
諸々の事情で目的地の変更となり、今スリランカにいます。
駆け抜けた今年一年。
そして身体60周年記念ということで、
アーユルヴェーダ施設で治療を受けにきています。
プロフェッサーと呼ばれる大学病院の先生とのzoom面談から始まった治療プログラムです。
今年後半は、日本を周る旅もあり、
殆ど家にいない生活。
1週間前に母の入院もあり、倒れ込むようにしてスリランカ入りしました。
現地に到着したのは深夜1時半。
翌日のリラックスするためのマッサージでは、瞬時に意識を失い、
セラピストの方が顔を心配そうに覗き込んでいる姿に、
「ここはどこ?」
と、驚く始末。
いつも、「忙しすぎはダメ」
と言っているくせに自分はどうなんでしょうね?
翌日早朝に、プロフェッサーの診断があり、
治療計画が組まれ、治療生活が始まりました。
1日目
午前は、
ヘッドマッサージ
ネック、ショルダーマッサージ
フェイスマッサージ
顔のピンダスウェダ(ハーブボール)
薬草のフェイススチーム
ナスヤカルマ(点鼻法)
午後は、
アビヤンガ
ピンダスウェダ
初日にして、身体がどこも滞っていない状態。
朝の目覚めも素晴らしい。
しかし、初日の担当セラピストの方(以下担当さん)に、
「明日もよろしくお願いします」
と、申し上げると、
「明日はお休みです」
との事。
翌日は、常駐ドクターによるコンサルテーションがあり、
その日のスケジュールが決まります。
2日目
午前
ヘッドマッサージ
ネック、ショルダーマッサージ
シロダーラ
午後
アビヤンガ
ピンダスウェダ
この他に、
06:00~ ヨガ
07:00~ 朝食
12:00~ 昼食
18:00~ 夕食
夕方には、毎日瞑想やお料理教室などのプログラムがありますから、
物凄く忙しいです。
2日目は担当さんではないセラピストさんです。
お若いので、
習得した技術をこなされている感じ。
ピンダスウェダは、
「あなた、自分の手で温度みましたか?」
と、火傷したくないので、ご注意を入れるおばさんです。
終わったと「分からなくてごめんなさい」
と仰っていたので、
きっと次から大丈夫。
しかし、残念ながら、リラックスできず、夕方には具合が悪くなり、
ドクターに診てもらいました。
プログラムは大幅に変わり、お薬も処方し直し。
3日目
昨日具合が悪くなったので、
午前 アビヤンガ
のみ。
しかし、担当さんが戻ってきてくれました。
お顔を見た時は本当に嬉しかった。
「今日は、軽い軽いアビヤンガとドクターに言われてますよ」
との事。
軽いとは、残念 と思いきや、唸らせる腕前。
担当さんの手は、私のマッサージ史上NO1です。
じっくりと味わっていると、
皮膚から徐々に深部にエーテル体の手が下り、それに担当さんの手がついていきます。
そればかりか、
とてもいい気持ちになり、さらに観察すると、
アストラルまでお使いになっている。
身体ばかりかエネルギー体の中に忘れ去られた記憶が次々に走馬灯のように蘇ってきます。
身体の滞りも勿論解消してくれます。
驚くことに、
要所要所で掌から何かを発していらっしゃいます。
言葉にすれば「母性」でしょうか。
「永遠に触れていてください」
とお願いしたい気持ちです。
同じ1時間なのですが、
「終わらないで」
という気持ちもあるのですが、
物凄くゆったりとしたたっぷりとした施術なのです。
「天才だ」
と改めて確認しました。
練習とか技術では獲得できない魔法の手の持ち主と出会いました。
テーブルをご一緒した
スリランカのアーユルヴェーダを色々なところで体験されている先輩に伺うと、
施設が素敵なところや自然に溢れたところ食事が素晴らしいところ色々があるけれど、
ここは、腕が良い。
どこを選ぶかは、どこに価値を置くかどうかです。
というお話を伺いました。
日本の方が殆どなので異国間はありませんが、
私が価値を置くのは、魔法の手。
担当さんに出会えた幸せを噛み締める午後です。
「魔法の手の写真を撮らせてください」
とお願いして撮ったら、やはり見た目も凄い手でした。
私よりふたまわりも小さな手なのに、身体全体を包み込んでくれる不思議な手です。
クラススケジュール
http://blueprintjapan.com/archives/info/057
team0x's blogより転載