暗くなった頃、

ラマさんが戻ってきました。

「鳥葬があったんだよ」

とサラリ。

未だこの地でも鳥葬をしていることに驚きました。

「鳥葬って、どんな人がするのですか?」

と質問すると、

「生まれた時(日時)に埋葬法が決まる」

そうです。

小さなおばあさんを13人のラマさんでお見送りしたそうです。

解体するのはご専門の方がいらっしゃる様ですので、

ラマさん方はその間お経を唱え続ける。

一抱えもある大きさのハゲワシたちがすぐにやってきて綺麗にしてくれるそうです。

(脳はどの様にあげるかはちょっと生々しいので割愛します)

 

こんな話も、

漆黒の闇の中に

パチパチと燃えているガリゴンパのストーブの前で聞いていると、

何故だか日常の出来事の様にも思えてくるのが

不思議だなぁ と思います。

 

 

到着した日は、

下から持ってきた野菜が豊富なので、

ちょっと贅沢なダルバートをいただきます。

こんな日は、ラマさんたちのお料理にも力が入っている様に感じます。

今回は、マノチママが持たせてくれたダウラギリで取れたキノコが入っています。

キノコが苦手な私でもイケるちょっとお肉の様な味わい。

思わずお代わりしてしまいます。

これから日を追うごとに、地味なダルバートになっていきます。

半年前からすっかり痩せてしまったビルさんは、

見る度に食べる量が減っています。

相変わらずガリゴンパでも具合が悪そうです。

足のしびれと熱感、そして咳です。

一番辛いのが暇な時間だそうです。

この素晴らしいエネルギーの中ゴンパでの瞑想をお勧めしますが、

怖くて30分も座っていられないそうです。

なんと勿体無いことでしょう!

 

私は、7時半には歯を磨いて経典部屋に引き上げます。

おそらく「中国が引いてくれた」であろう電気が夜になると急に稼働し始め、

22時まで使えるので、

本が読めます。

この静まり返った空間で読む本は、

日本では集中力が続かなくて読めなかったもの。

こちらではジンワリと言葉が染み入ってきます。

だから、ヒマラヤの荷物で一番重いのはkindleに半分くらい入っていたとしても、まだ重い紙の本です。

 

電気が消えると例の音が真っ暗な中、ネズミの気配。

こんな時に

とダウンロードしてきた「猫の喉ゴロゴロ音」を鳴らすと、

その音も止み、

1日目は無事終了。

テクノロジーは素晴らしい!

ゴロゴロ音を聞きながら星空を見上げ

またまた

「私は何故ここで満点の星空を見上げているのだろう」

と引いていくひと筋の糸の様な意識の中で考えるのでした。

 

 

 

山本ユキブログ「イシスの息吹」より転載
http://yukiyamamoto.hatenablog.com/entry/2018/12/12/070032