YEメソッド BDA (Body Design Alignment ) 12 死と心

あと数日で父の3回忌。
フェイスブックには、その数日前に長女がウェディングドレスを父に見せるために
病院に行って記念写真を撮った写真が思い出として巡ってきました。
 
父を彼方に送り出してからまる2年。
「送り出す」という表現を使うのは、
移行の手伝いができたという確信のようなものが私の中にあるからです。
 
父は60歳の時にカナダで腹痛を訴え帰国し検査したところ、
胃がんが見つかりすぐに手術。
開けてみると胃だけではなく広範囲を切除する必要があり、
それが、膵臓にも及んだため、
それから亡くなるまでの25年間は糖尿病と長い付き合いが始まりました。
人一倍神経質な父は、食事の管理、運動の管理、通院、糖尿病に関係するデータの収集etc
を25年間厳密に行い続けていました。
病への恐怖、
そして、「死」への恐怖も人一倍あることが、
それに拍車をかけていたのかもしれません。
私は、仕事柄「死」への移行に立ち会う事もあり、
できれば、「死」について父にも話しておきたかったのですが、
その話題を振ろうとするとシャッターを下ろし、なかなか話すことができませんでした。
しかし、亡くなる5ヶ月ほど前、
肺炎のために入院した父に「話がある」と病院の庭に呼び出され、
「死というものを、こんなに身近に感じたことがなかった」
と父が話し始めました。
 
それからゆっくりと父の中から「火の要素」が去っていくのが感じられ、
最終的に亡くなる数週間前、父の選択により病院に入院した時には、
肉体のパーセンテージは下がり、
エネルギー体のパーセンテージが優勢になっているように見受けられ、
死の間際の数日間は移行のために本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。
(詳しくは、トウキョウ死者の書 で)
 
 
私たちの「心」は、
現代の世界で一番扱いにくいものかもしれません。
自分自身の心すら思うようにならないことは、
多くの方が感じていらっしゃるし、
「心」の状態によって、
精神的な病に向かってしまう事も当たり前にあるからです。
「死」に関しても同じ事。
自分の心の中にある「死」や「病」への恐怖心が心の病を引き起こしてしまう事もあるのです。
あれほど頑なに「死」へのシャターを下ろしていた父が
なぜ「死への準備」を始めたのか。
そこには「心」が非常に大きく関係しているように思えるのです。
 
私たちが顕在意識で「自分」と思うのも
日々様々な思いに溢れているのも
沖縄の先生が常に言及なさっているのも
「心」
エネルギーの領域で言うと
「アストラル」
と呼ばれる領域です。
そこはそれぞれの想念によって色合いや傾向性が変わる領域でもあります。
ですから表面的にポジティブな言動や思考があったとしても、
水面下に恐怖心があれば、
それはその領域に現れます。
ですから、
心もアストラル体も思考や意思の力だけでは変容することはできません。
ポジティブシンキングもマインドフルネスも
その水面下に「何か」あればさして高い周波数ではないこの領域ですら通用しないのです。
 
この掌握しにくい
「心」
まさに「掌握」するすることによって
変化を起こすことができる可能性が少しでもあるとしたら試してみる価値はあると思います。
これが第2段階のYEメソッド BDA(Body Design Alignment)の

「整列のデザイン」です。
 
それは、ポジティブシンキングのように水面下に押し込めてさらに硬結を強くする訳でもなく、
恐怖や怒りを掌でエネルギー変換させるものです。
 
 
 
「死は全ての人間に等しく訪れるもの」
でありながらも、
この物質界の肉体では、誰も体験していないものでもあります。
(臨死体験ですら完全に彼方に移行はしていないのですから)
文明社会は、
「発展」
を大切にしますので、
科学の分野で証明できず、一見衰退にも見える「死とその向こう側」は、
後回しになりがちであり、
病気と共に
「見たくないものカテゴリーの箱」
に入れられているものでもあります。
しかし、
肉親や自分が「病気」や「死」に向き合わなければならない日が必ず訪れることも
変えようのない事実です。
 
 
 
 
 
 
 
 
山本ユキブログ「イシスの息吹」より転載
http://yukiyamamoto.hatenablog.com/entry/2018/07/04/092318
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