ヒマラヤと茶の本 6 幸福と空間認識
タサン滞在3日目にしてマノチさんのお家に。
同行メンバーとマノチママとマノチブラザーの3人のヒーリングをします。
ママさんは胆嚢の調子が良くないということなのですが、
色を流せばピタリと言い当て、臓器を扱えば
「その部分が脈動して喉から何かが出て行ったよ」
と実況中継。
素晴らしい感覚をお持ちです。
しかし、油物を控えるようにと以前から言っているのですが、
(バター茶、羊、は勿論。コーラのグラスの縁にまでバターをつける。
↑その飲み口からコーラを味わったことがないので味はわかりません)
「油を取らなきゃ動けないよ」
との事。
チベットではそう信じられているのでしょう。。。
相変わらずマノチ家のご飯はスパイスが効いていて美味しかったです。
ここで一番好きなのはトマトのアチャール。
年代物の石臼でトマトやスパイスをゴリゴリと混ぜ合わせ出来立てをいただきます。
ダルバートは、というか こちらでは、
ご飯を炊くのも、ダルスープを作るのも、
ジャガイモのアチャールや高菜の炒め物もチキンカレーも全て作り置きなしで
一から作ってくださいますから、
キッチンから響いてくる音を聞きながら、
長閑なナウリコットの午後をゆっくりと味わうことができるのです。
でも、勿論暖房なしの土間ですので深々と足元から冷えて来ます。
こんな時にお稽古で教わったステップ(と言ってはいけないだろうなぁ)
をすると、
どうしてもエネルギー漏れがちな足の内踝にラインが入り、
一足ごとに埋まってくる感じがします。
それが楽しくて時間はあっという間に過ぎて行きました。
面白い発見です。
翌日、同行メンバーは早朝に車にてポカラへと経ち、
標高が低くなったら高山病から回復したとの事です。
そう、高山病は高度を下げればあっという間になおります。
「でも、降りずに頑張りたい」
わかります。
でも、頑張り過ぎると命にも関わりますので、
注意しましょう。
私も明日のアッパームスタンに向けて、
ジョムソンに向かいます。
「脳梗塞を治しちゃうラマさんが来ているらしい」
との噂を聞いて、
「習いたい!」
と調べてもらってお目にかかる手はずを整えてもらい、
(この辺りは人間関係が全て!と言っていいほど、
何をするにもご紹介がないと扉が開きません)
ホテルの部屋を覗くと、
そこにいらしたのは、なんとクンドル・リンポチェ。
数年前にルブラから車にお乗せした人気のリンポチェです。
あれはミラクルな出会いでした!
「脳梗塞を治しちゃうラマさんがいると聞いて来たのですが」
と申し上げると、
「ヒーリングだったらあなたの方が良いよ。
私は占い」
との事。
お部屋には、昨年マノチさんのお家に古いボン教経典の調査にいらしていた
メンリ僧院からいらしていた先生もいらして、
脳梗塞のラマさんは見つかりませんでしたが、
嬉しい再会でした。
5年目になるとジョムソンの街でも挨拶を交わせる程度の知り合いが増え、
一瞬我に帰ると、
「私は誰?」
状態になってしまうのでした。
皆様からのお気持ちの中から、
ヒマラヤンチルドレンズホームに500ドル寄付させていただきました。
山本ユキブログ「イシスの息吹」より転載
http://yukiyamamoto.hatenablog.com/entry/2018/12/07/083738