自然との対話 身体編

 

今年も母の避暑のお供に来ている。

通常はひと月ほどの滞在だが、

今年は丸々2ヶ月の滞在。

仕事で東京に戻る以外は、ほぼ自然の中で過ごした。

zoomで仕事ができることも幸いした。

暑さに弱い私には何よりの日々になる。

 

日の出の時間に合わせて湖畔に下り、

うっすらと空が染まってくる光景は一度として同じものはなく、

毎朝その移り変わりを逃すまいと目を開く。

瞬きもできないほどにあっという間に色の配置が変わってしまうから。

その後、だんだんと墨絵の世界にあった富士山に陽が当り始める。

今年は、美しい赤富士も初冠雪も味わう事ができた。

美しいと同時に裾野に入ると包まれるような安心感と力強さを感じる。

富士山が見えるかどうかは、

その日1日のクオリティを左右するようにも思えてきた。

 

母は、少し運動をして戻るのだが、

私はそこから森に向かう。

朝日で苔が光る秘密の場所で時を過ごす。

森の奥に入る途中、馴染みの何本かの樹と交流する。

 

 

 

そして、この切り株に座って内省を始める。

時々立ち上がってお稽古をすると、

苔むした地面はふんわりと踵を包みエーテルの感覚に誘ってくれる。

すると、部分からグンと身体の全体へと意識が広がる。

あっという間に時間が過ぎる。

 

 

寝転がって空を見上げると、リスがスルスルと木を渡り歩くのが見える。

キツツキが樹をつついている姿も愛らしい。

 

地面の上に身体を横たえていると、

地球の様々なリズムが入ってくる。

自分の状態により、

何をキャッチするか、変わっていく。

身体の状態だけでも、

意識の変化によって地球に様々なレイヤーが存在する事がわかる。

「私は何も知らなかった」と思う。

地球の鼓動

朝露が地面に馴染んでいく様子

水脈の流れ

樹の根が地面の中に張っていく様子

大気との流れ

小さな虫たちの世界

苔の下で微生物たちが生息している様子

毎日、その繰り返し。

自然の奥深さを知り尽くすことはできないだろう。

それほどまでに深淵で学びの多い世界だ。

 

自らの身体の様子も、

これほどまでに緻密に嗅ぎ分けた(と言いたい)

事があっただろうか。

地面の下を感じるのと同じように、

そこと繋げて身体を探る。

まずは、滞っている部分

水流

呼吸の入り具合

エーテルの入り具合

体温の差

気血の様子

今まで見ていた世界が如何に大まかなものだったか。

身体の秘密を知り尽くすことはできないだろう。

これもまた、深淵で学びの多い世界。

 

今朝は、厚い雲が覆っている。

傘をさして森のご機嫌窺いに出かけよう。

 

 

 

 

 

 

 

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team0x’s blog より転載